岩穴観音|群馬県の洞窟・鍾乳洞

岩穴観音|群馬県


【概要】
不二洞の洞内
  • 岩穴観音は、昭和60年3月13日みどり市指定史跡に指定されました。
    岩穴の大きさは奥行き約9.1m、高さ約3mと小さな自然洞窟となっています。
    岩穴の奥には、室町期の地蔵菩薩坐像と戦国期の阿弥陀如来坐像が祀られています。小平鍾乳洞公園より約5kmほど山奥に入った場所にあるので小平鍾乳洞を見学した際には、岩穴観音も訪れてみましょう。
【岩穴観音の詳細】
伝説によると、楠正成の愛馬の供養のために祀ったのが始まりといわれるが定かではない。天台宗小平山正福寺の末寺であり、本尊は観音様という。山門から石段を登ると小平地があり、前殿(拝殿)の建造物がある。本殿は岩穴で奥行き約30尺(9.1メートル)・高さ約10尺(3メートル)の自然洞窟となっている。その奥に石仏が二体安置してある。この本尊は観音様と呼ばれているが、実際に安置されているものは室町期の地蔵菩薩座像(凝灰岩)と、戦国期の阿弥陀如来座像(砂岩質)であり、それぞれ像種は異なったものとなっている。
岩穴観音は馬の神様として広く知られ、盛んな時には日に何百頭もの馬が飼い主に連れられ参詣にきたという。縁日は旧暦2月初午と新暦10月10日の年2回であった。露店商が出て、様々な余興が催されたという。
(『みどり市ホームページ』より引用)

みどり市指定史跡 岩穴観音
当所の岩穴は奥行十米、高さ三米程の自然洞窟で古くから観音の石仏を祀っている。元文五年(一七三六)大間々周辺「東三十三所観音」選定の時二十二番礼所と定められ礼所標示石や庚申塔が建てられ、宝歴五年(一七五五)桐生近辺「準四国八十八番礼所」選定では七十八番礼所と定められ堂宇 石階等を整備して礼所額を掲げ文化七年(一八一〇)には弘法大師石像を建てた。
古くから飾り馬をつれて参詣する習慣があったが 幕末から本尊の準胝観音石仏を準眼と読んで「眼病をなおす」「鉄砲の照準をよくする」ものと考え眼病の者や砲術連の信者が増えた。
元禄十二年(一六九九
)の阿弥陀石仏 元文二年(一七三二)の六地蔵石幢をはじめ地蔵三基 馬頭観音四基等の石仏や文字塔など二十数基がある。
みどり市教育委員会
(※現地の説明板の内容を引用)

名 称
 岩穴観音 (いわあなかんのん)
場 所
 群馬県みどり市大間々町小平狸原
入洞料
 無料(拝観)
時 間
 随時
所要時間
 ―
駐車場
 無料
備 考
 ―
公式HP
 みどり市ホームページ
電 話
 0277-76-2111(みどり市役所)
観光度
☆☆☆☆
マニア度
★★★★
交 通
 【車】
 北関東自動車道「伊勢崎I.C」出口右側前橋・渋川方面
 県道73号線経由約50分
 東北自動車道「佐野藤岡I.C」出口左側佐野・前橋方面
 国道50号線経由約70分
 ※小平鍾乳洞公園より約5km

【地図】

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